Cheer!cafe



 社会人に夏休みなど皆無である。ぐったりとする夏の空気を嗅ぎながら穴山小助は店の入り口に立った。朝の準備をする時には、室内はいつも僅かに生暖かくて冷房が効くまで只管耐えるものだ。だが出勤してみると既にドアが開いている。

「おはよう、小助」
「…佐助さん、早いですねぇ。おはようございます」

 ぺこん、と頭を下げてから、背中に背負っていたリュックを下ろす。目の前にはこのカフェの店員――上位クラスの称号であるブラックエプロンを着けている猿飛佐助が笑顔で挨拶してきた。
 既に店内を見渡すと準備が整っており、室内の空気もひんやりとしている。
 小助はそれでも急ぐ様相もなく支度をして出てくると、コポポポ、という軽快な音が響いた。鼻には芳しいコーヒーの香りだ。レジ後で真剣な顔つきをしながら佐助がじっと落ちてくる琥珀色の雫を眺めている。

 ――悔しいけどこういう時にはプロだなーて思うんだよね。

 小助は軽く嘆息しながら、自分の持ち場であるレジ周辺を片付ける。そして再びちらりと視線を流すと、ふと気付いたことがあった。

 ――珍しい。

 佐助は仕事中に髪を結んでいる時がある。無造作に少し伸びた髪を纏めるだけのものは、時として輪ゴムだったりすることもあった。だが大抵はピンで留めている事が殆どなのに、今日は紅いゴムを使っている。小助がじっと見つめていると気付いたのか、佐助は首をめぐらせて微笑んで見せた。だが片方の口の端を上げる仕種は悪戯っ子のようでもある。

「何?じっと見て…惚れても知らないよ?」
「そういう事云うから折角の二枚目が三枚目に落ちるんですよ」

 深々と嘆息してみれば佐助は、あっそ、と再びポットの中身を見つめていく。そしてそこから徐にポットを取り出すと、カップを手に三個持ち、ととと、と器用な手つきでコーヒーを注いでいく。

「ほれ、お前の分」
「ありがとうございます。それは?」
「これは三好の。あいつ猫舌じゃん?」
「…あー…来たみたいですね」

 話している間に入り口に盛大なブレーキ音を響かせる自転車の音を聞きつけ、小助も佐助も入り口を振り返って笑った。










 開店してから直ぐにサラリーマン達が入り込んでくる。その中に混じって学生が入ってくる。このカフェは坂道の下にあり、坂を上ると大学があるせいで比較的学生の数は多い。
 その中に混じって、後ろ髪の長い青年が訪れた。手にはいつものようにメタリックカラーの紅いタンブラーを持っている。

 ――あ、今日は学校あるんだ。

 すでに季節は夏だ。当然、大学は夏休みになっている。そのお陰か此処最近では学生の姿もちらほらという様子だった。彼の姿を見つけるとレジで小助が目配せしてくる。それに合わせて佐助はいそいそとエプロンをブラックからグリーンに掛けなおして前に進み出た。

「おはよう、旦那。今日は学校?」
「おはよう。ああ…図書館でレポートの資料をと思ってな。今日はこの新しいフラペが食べたいのだが…」
「いいよ、マンゴーパッションね」

 彼はタンブラーを前に出しながら、おずおずと佐助に問うてきた。いつもなら朝からフラペチーノを頼もうものならば即座にドリップを勧めるところだが、この暑さだ――それでも構わないと頷いた。すると彼は嬉しそうに微笑む。

 ――やべぇ、今日も可愛いわぁ。

 ほんわりと微笑む彼の顔を見ていると胸元がじんわりと暖かくなっていく。照れたように落とされる視線だとか、手元でタンブラーの蓋をくるくる回している仕種だとか、そんなのを見ていると、今すぐにでも抱き締めたくなってしまう。

 ――でも今はお仕事、お仕事。

 佐助は気を引き締めながら、マニュアルに沿って彼を促がした。

「それではあちらのカウンターでお待ちください」
「あ、あの…ッ、佐助ッ」

 いつもなら此処で彼はそのまま受け渡しのカウンターまで進んでしまう。だが珍しく彼の方から佐助に声をかけてきた。何だろうかと留まって少しだけ身を乗り出すと、彼は両手でタンブラーの蓋を握りこんだ。

「今日は、何時に仕事終わるのだ?」
「え…っと、たぶん17時には」

 ざっと残業分も考えて答えると、彼は何度か頷いてから――思い切ったように、だが周りを気にしてか、小声になりながら顔を近づけてきた。

「その後、何も予定がなければ…ゆ、ゆう…夕飯でもッ」
「なぁに、旦那からのお誘い?」
「そう、なる…な。うん。色々買い込んで家で一緒に作って食べぬか?」
「いいねぇ、ゆっくりできそう。じゃ、俺様も今日は頑張って仕事早めに終らせるわ」

 言い様に佐助は自分の人差し指と中指を自分の唇に当てた。そしてそれを外すと、そっと今度は彼の唇に押し当てる。

「――…ッ」
「ホントは直にしたいんだけどね、これで我慢」
「――――ッッ!」

 ぶわああ、と彼の頬が真っ赤になる。その後に彼はよたよたと歩きながら受け取りカウンターの方へと向っていった。名残のように後ろ髪が揺れていく。それを見送りながら佐助は、うふふ、と口の中でほくそ笑んだ。

「――恥ずかしい人ぉ」
「黙ってろ、小助。俺様、今史上最大級に幸せなんだ」
「観てる方が恥ずかしい」

 キャー、と小助が小声で冷やかしてくれる。指先に触れた彼の唇の柔らかさを思い出してから、ふと佐助はぼんやりと彼のオーダーを思い出した。

「俺も今日の昼はマンゴーパッションにしよう…」
「珍しいッ!佐助さんがフラペだなんてッ」
「マンゴー…パッション、情熱?情熱的?ふ…ふふふ。今日の旦那は情熱がお好み…」
「それ、パッションフルーツのパッションでしょ?」

 横から三好伊三が呆れたように忠告してきた。勿論意味が解っていないわけではないが、佐助にとっては情熱の方で良い様な気がしてしまう。

 ――早く仕事終えて、旦那とゆっくり話ししたりコーヒー飲んだりしたいなぁ。旦那の唇柔らかいんだよね、薄いんだけど。触りてぇ…キスしてぇよ。

 締まりのない顔になりながら、かたかたと肩を揺らして笑う姿に小助も呆れ始める。だがそれよりも、そんな締まりのない顔でも、微笑むとそれなりに格好良く映るので始末に終えない。

「いらっしゃいませ〜、お決まりでしたら此方へどうぞ」

 入り口から客の入ってくる音に反応して、佐助は満面の笑みを向ける。その笑顔に今日一日で何人が落とされるのだろうかと、小助たちは嘆息するだけだった。










 仕事を全て終えてから、遅番のスタッフに声をかけて、佐助は支度をすると店内のカウンターに座って辺りを見回した。珍しく自分の緑色のタンブラーを手にして、甘いキャラメルマキアートを中に淹れて彼を待つ。

 ――旦那、気付くかなぁ。

 心なし浮き足立ってしまうのは仕方ない。そわそわとしながら店内からガラス越しに外を眺めたり、中を見たりしていると、時折小助たちが指を指してくれる。とりあえず後で締めようとだけ考えていると、坂を一気に駆け下りてくる姿が見えた。

 ――来た。

 だが佐助は席を立たずに眺め続けた。すると彼は駆け込みながら、店の入り口で傍目からも解るように深呼吸をして、それからリュックから紅いタンブラーを取り出してから、中に入ってきた。

 ――やばい、何で此れだけなのに可愛いんだろう。

 嬉しそうにタンブラーを持つ姿が愛しい。自分が好きなものを、彼も好きだと言うのが、やたらと嬉しくて胸がときめいてしまう。
 佐助が店の隅で彼を眺めていると、彼はスタッフをくるりと見回してから、タンブラーにドリップを淹れてもらい、直ぐに踵を返した。そして店内を見渡したかと思うと、真っ直ぐに佐助の方へと足早になりながら近づいてきた。

「遅くなった、済まぬ」
「お疲れ様、旦那。座る?」

 佐助が自分の側の椅子を勧めると、幸村は立ち尽くしたままで首を振った。

「あ、いや…直ぐにでも買い物に行かぬか?恥ずかしい話、レポートを早く済まそうと、昼食も抜いてしまって」

 ――腹が減ってな。

 へたり、と眉が下がる。それを下から見上げているとどうしても笑いが込み上げてきてしまうが、佐助は早々に手元に広げていた書類を畳み込むと立ち上がった。

「それじゃあ早速行きますか。旦那、何食べたいの?」
「あ〜…肉?」
「焼肉でもする気?」

 佐助が先導しながら店内から抜け、そのまま裏の駐輪場に向った。今日はバイクで来ている――中からヘルメットを一つ取り出してから彼に渡し、辺りをぐるりと見回した。

「旦那」

 小さく呼びかけると幸村が顔を上げた。両手には渡したばかりのヘルメットがある。佐助は迷う事無く顔を寄せ、ちょん、と唇にキスした。

「――…ッ」
「朝は間接だったからね。お疲れ様のキスだよ」

 直ぐに離れて間近で言うと、幸村は瞬時に頬を真っ赤に染めた。その初心な反応はどれだけ口付けを重ねても変わらない。口をぱくぱくと動かして、それから彼はこくりと頷いた。先にバイクに乗ってから、後ろに乗るように告げると、躊躇いなく佐助の腰に腕が回ってくる。

 ――ぎゅ。

「旦那?」
「佐助も、お疲れ様」
「うん」

 ぴったりと背中にくっつくようになった幸村に――背中に幸村の熱さを感じながら頷くと、佐助は静かにバイクを滑らせていった。










 幸村の家に向かいがてら近所で買い物をして食材を買い込む。結局、肉を買い込んでの焼肉になってしまったが、ふたりでホットプレートを用意してあれこれと言いながら食べる夕食は愉しいものだった。
 食後の片付けをしてから持ってきていたタンブラーに二人ともまだコーヒーが入っていることに気付くと、それをそのままソファーのところまで持っていき、食後のコーヒーとして一息入れる。
 紅いタンブラーを傾けてから、幸村はソファーに寄りかかっていった。

「やはりコーヒーを飲むとホッとするな」
「旦那、何飲んでるの?」
「え…」

 ことん、とサイドテーブルにタンブラーを置いて肩を抱く。覆いかぶさるようにしながら、横から彼の唇に触れる。一度離れてから、そっと重ねるように力を入れていくと、幸村の唇が開く――閉じるのを阻むようにして中に舌先を入れて、絡ませてから、佐助はそっと唇を離した。
 甘さも何もなく、ただコーヒーの味だけが舌先に触れる。佐助は自分の唇を指で拭いながら、ううん、と唸った。

「ああ、ドリップかぁ。旦那はどう?」
「――…甘い」
「うん?」

 幸村はタンブラーを同じようにサイドテーブルに置きがてら、手の甲で唇を覆った。もごもごと話すのはたぶん照れ隠しだろう。

「佐助、甘いの…飲んだか?」
「そ。キャラメルマキアート。旦那もこれ好き?」

 当たりだよ、と告げながら再び唇を重ねようと顔を寄せる。すると幸村のほうも今度は心得ていたようで、すんなりと力を抜いて――だが佐助の顔が迫る寸前に、薄い唇をきゅと引き結んでから――佐助の唇を受け入れていく。

「ん…――ッ」

 ちゅ、ちゅ、と啄ばみ続けながら、幸村が息苦しさに薄く唇を開く。それを合図として佐助は舌先を彼の口腔に差し入れた。

 ――びく。

 滑る舌先の感触に幸村の身体が震える。そして腕から、背から力が抜けて、幸村はソファーの上に仰のく形になっていった。だが佐助もそれを追う様にして彼に圧し掛かる。

「ふ…ッ、ん、んぅ」

 ――キス、慣れてくれたなぁ。

 漏れ出る吐息にそんな風に感じる。空いた手で幸村の頭を撫でていると、気付いたように幸村は瞳をうっすらと開けて、佐助に腕を伸ばしてきた。

「ん…っ、さすけ…」
「もう、少し…していい?」

 間近で囁きながら幸村の反応を確認する。こくりと咽喉が動いてから、彼は小さく承諾の意味を込めて佐助の唇に吸い付いてきた。
 戸惑いを含んで微かに震える唇――佐助は背に腕を回しこんで、ぐっと自分の方へと引き寄せながら、強く、深くしていく。

「――…ッ」

 ――くちゅ、ちゅ。

 舌先が絡みあう音が響き、徐々に粘着質な音へと変化していく。お互いに息も途切れ出して、は、は、と合間に呼吸を弾ませていった。

 ――もっと触りたい。

 じわりと沸き起こってくる欲望に、佐助は躊躇う事無く手を動かした。まだ暑い日々が続く中、幸村はシャツ一枚の軽装だ。するりと腰から手を差し入れれば、すぐに肌に触れる。

「――…ッ?ぁ、さ、す…」

 腹から胸元に掌を滑らせていくと、流石に驚いたのか幸村が声を立てた。だがそれを塞ぐようにして唇を重ねる。掌には弾力のある幸村の肌が、しっとりと吸い付いてくるようだった。

 ――気持ちいい肌…もっと。

 ちゅ、ちゅ、と彼の上唇や下唇を啄ばんでから、身体をずらして首筋に唇を這わせた。

「あ…――っ」

 流石にこれには驚いたのか、幸村の手が佐助の服を強く掴んだ。そして徐々に身体に力が入るのか、硬くなっていく。
 だが佐助は止まらない――いや止められなくなっていた。

 ――旦那の肌って、どんな味なんだろう。

 身体の奥底から疼いてくる欲望――それを目の前に好きな人を置いて、どうやって止めようというのか。佐助は幸村の首元に唇を這わせながら、ぐっと彼の胸元を肌蹴させた。

「佐助…?」
「…大丈夫、怖いことはしない、から…」

 ごく、と咽喉が鳴る。幸村の動きを半ば封じてシャツを上に引き上げた。首元にシャツを蟠らせて幸村が戸惑いを含んだ視線をこちらに向けてきていた。
 濡れて光る瞳に、先程までの口付けで熟れた唇――それを見つめているだけで、ぞくぞくと背中に戦慄が走りそうになる。
 佐助は掌を動かしながら、そっと彼の胸元に這わせた。

「ん――…ッ!」

 ぴく、と幸村が声を漏らす。それに気付いて佐助は彼の胸元に小さく存在している乳首に指の腹を、ちょん、と付けた。

「あっ」
「…旦那、ここ感じるの?」
「え…あ…――っ」

 確認を込めて聞くと、即座に幸村は顔を真っ赤にしてしまった。だが指先で小さな突起を押し潰すたびに、詰めた様な声が漏れる。摘み上げて、くりくりと捏ねると身体を震わせる。

 ――気持ち良さそう。もっと…旦那を喘がせたい。

 幸村の変化を見つめているとそんな風に思ってきてしまう。幸村は顔を真っ赤にしながらも佐助の肩先と首に腕を回してしがみ付いている。佐助は幸村の様子を上目遣いになりながら眺めつつ、そっと胸元に顔を埋めた。

 ――ちゅっ。

「な…なんで…ッ」

 胸元の突起に吸い付いて、舌先で転がすように動かし始める。すると流石に幸村は瞳を白黒させて逃げようともがき始めた。

「あぅ…っ、んっ、佐助…やめ…ッ」
「やだ」

 ――じゅっ

 強く吸い上げると幸村の背が弓形に反る。声が出るのを押さえようとしているのか、詰めた吐息が繰り返される。

 ――だんだん硬くなってきてる。

 柔らかかった乳首が徐々に硬さを誇示して、ふくりと勃ちあがる。それを指先と舌先で味わいながら、じっくりと佐助は舐り続けた。

「ぅ…――っ、く」
「…?」

 だが暫くそうして幸村の胸元に吸い付いていると、感じているのとは違う声が聞こえだし、佐助は不思議に顔を上げた。
 すると幸村が、ぐすぐすと鼻先を赤くしながら涙ぐんでいる姿が見えて、佐助は勢いよく身体を起こした。

「ご…ごめんッ!」
「ううう…っ、うぇ…っ」

 嗚咽を零しながらも幸村は仰向けのままで、佐助にしがみ付く手はそのままにして、力を篭めていった。

 ――どどどどうしよう…ッ

 まさか泣かれるとは思っていなかった。佐助は流石にうろたえつつ――しかし幸村がしがみ付いているのでは離れることもできず、右往左往するばかりだ。

「こ、怖…いぃ…ッ」
「ごめん、ごめんね、旦那…」
「佐助が怖いでござ…ぅぅぅ」
「ごめん…俺、突っ走りすぎたッ」

 べそべそと泣き出す幸村に今度は罪悪感が迫ってくる。初心な人だと知っていたのに、やっと口付けだって赦してくれるようになったのに、性急にしてしまった。それが幸村をただ困らせることだと解っていながら、自分を抑えられなかった。
 佐助はしがみ付いてきている幸村の手に、少しだけ突き放されない安心感を抱きながら、彼の背に両腕を回して引き起こし、ぎゅうと抱き締めた。

「ごめんね…いきなりは怖いよね」
「佐助…」
「ごめん。でも旦那のこと、もっと触りたくて」

 ぎゅっと幸村を抱き締めながら、彼のシャツを引き戻す。服の上から鎖骨の辺りに鼻先を埋めていると、背に回した手に彼がしゃくりあげる動きが響いてくる。
 何度も佐助が謝っていくうちに、幸村の動きも止まり、今度はそっと彼の手が佐助の頭に乗ってきた。

「旦那…?」

 見上げると涙に濡れた眼をしながら、幸村が佐助の頭を撫でている。もう落ち着いたのかと身体を離しかけると、今度は苦しいくらいに頭を抱き寄せられた。

「く、苦しい…ッて」
「仕返しだ」
「そう…――ごめんね?」
「某とて佐助が好きだ。だから触れたいと…思う」
「え…ッ」
「でもッ!――――…いきなりは、恥ずかしいから」

 幸村は語尾を消え入りそうな声で告げてくる。それに気付いて佐助が顔をあげると、下から掬い上げるようにして唇を寄せた。

「うん、解ったよ。厭な時は言ってね。俺、我慢するし…でも」
「何だ?」
「日増しに旦那のこと好きになってって、俺、苦しいくらいなんだ。だから、止められなくなることもあるかも」
「――…佐助」
「好き。好きなんだ。旦那は?」

 佐助が唇を離したままの間近で告げると、幸村は答えを言う代わりに、佐助の頬に手を添えて引き寄せるようにして口唇を重ねてくれた。
 そしてすぐに離れると、ただ身体を触れ合わせて抱き締めあっていった。







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